運命のマトリックスにおける22アルカナ:誰がローンを避けるべきか、そしてそれが金銭の流れに危険な理由

運命のマトリックスにおける22アルカナ

運命のマトリックスにおける22アルカナ

お金は人が生きるうえで不可欠であり、そこには多くの感情——ポジティブもネガティブも——が結びついています。感じ方・扱い方次第で、あなたの財は喜びと利益をもたらすこともあれば、トラブルや不快な感情を引き寄せることもあります。

大切なのはバランスです。これが崩れると、人生の楽しみを犠牲にして蓄えたお金でさえ期待した結果を生みません。なぜなら、欠乏の中で貯めたお金は、同じ困難さでしか入ってこないからです。お金を目的化して自分を抑圧すれば、バランスは崩れ、蓄えの意味は薄れます。貯蓄は適切に行うか、事業などに投資して「お金を働かせる」べきです。経験あるファイナンスの専門家は、収入と支出の配分を次のように勧めます。

  • 50% —— 生活の基礎費(光熱費、食費など)。
  • 30% —— 娯楽・衣服・カフェやレストランなどの交際費。
  • 20% —— 貯蓄(不動産・車・家電・家具・リフォーム)と「緊急資金」、年金、旅行など。

クラシックな「50–30–20」の法則を守れば、自分や家族を犠牲にせず賢く蓄えられます。しかし、時に手元資金が足りず、ローンを検討することもあるでしょう。とはいえ、場合によっては望ましくない、あるいは絶対に避けるべき局面があります。

クレジット(信用取引)とは何か——数秘術と運命のマトリックスの見解

広義の「クレジット」とは、一定期間・利息付きで受け取るあらゆる資金を指します。銀行の事業ローンや消費者ローンだけでなく、マイクロローン、親族・友人・個人からの借入も含まれます。

原則として、ローン自体が悪いわけではありません。住宅のためのモーゲージ(住宅ローン)や自動車のリースなど、役立つ場面もあります。ただし、人生は変化します。状況次第では、文字通り「金銭の奴隷」になりかねません。とくに特定のアルカナの持ち主は、銀行であれ友人であれ、借入全般に細心の注意が必要です。

第5アルカナ

第5アルカナの人には蓄積癖が見られます。マイナスに傾くと、家に物があふれ、重要書類への扱いも杜撰になりがちです。

第5アルカナは秩序と法のエネルギーです(プラスの場合)。しかしマイナスでは、ガラクタの蓄積や無秩序が金運の停滞を招きます。資金不足が続くと、ローンや借金への誘惑が高まります。マイナスの第5エネルギーの人は書類管理が雑なだけでなく、契約で定められた金融ルールに反発することも。こうした無視は、罰金や制裁といった「痛いしっぺ返し」につながります。借入を検討するなら、契約条項と返済期日を厳守することが不可欠です。

第6アルカナ

第6エネルギーの人にも、ローンは推奨されません。返済条件を「お得」と誤認しやすく、衝動的・感情的・人を信じやすい傾向があるため、広告に乗せられ、軽率な判断で痛手を負いやすいからです。

第9アルカナ

第9エネルギーの人は、生活での禁欲や節約志向が強いタイプ。自分だけでなく周囲にも節約を求めがちで、その結果、他者もあなたに対して節約するようになります。お金はエネルギーであり、停滞を嫌います。過度の節約は循環を止め、金銭チャネルを詰まらせます。こうして資金不足に陥ると、ローンで補おうという発想に直結しがちです。

さらに、赤いポジションに第9と第13エネルギーがあり、中心に「金運ライン」がある場合、軽率でリスキーな選択をしやすく、悪影響を見落としがちです。第9アルカナの人は閉鎖的・静的になりやすく、動きが止まると生命力も落ち、エネルギーが巡りません。運命のマトリックスに第7・第11エネルギーがあり、第9がマイナスだと、収入の流入がブロックされやすくなります。均衡の崩れは常に問題を招きます。

「金銭のエグレゴア」は、起業家精神がありアクティブな人を好みます。動きがなければ、お金も動きません。忘れてはならない、とてもシンプルな原則です。

人生におけるあらゆる恩恵は、人を介してやって来ます。他者との関わりは、たとえ一見そう見えなくても、意識を広げ、前進と成長を助けます。心を閉ざし、交流を断つのは避けましょう。

第10アルカナ

第10アルカナの人は、あらゆる形のローンを避けるべきです。彼らのエネルギーは「幸運=フォルトゥナ」。幸運は移ろいやすく、今日は潤っても明日は枯れることがあります。ゆえに第10エネルギーの人には「緊急資金」を勧めます。

また第10……ではなく、ここでは第9アルカナの人についても触れておきましょう。周囲の評価に左右されやすいため、友人・広告・金融機関の勧誘に押されてローンを組みがちです。たとえ最適解に見えても、安易な借入は避けるべきです。

第6・第7・第11・第18・第19・第21・第22アルカナ

これらのエネルギーの人は、「今すぐ」資金を得たい衝動に駆られやすいタイプ。欲しい物、旅行、リフォームなどに一気に手を伸ばします。手元に資金がなければ「お得」に見えるローンへ。総額や金利の重さを、熱に浮かされて計算できなくなるのです。

この問題を解けるのは自分自身だけ。刹那の欲求に流されず、借入の「賛否」を冷静に試算すること。さらに、それは本当に自分の意思なのか、それとも周囲に植え付けられた欲求なのかを見極めましょう。

第12アルカナ

第12アルカナの人にも、借金は望ましくありません。しばしば借りたくなる衝動に駆られますが、その背景には次の傾向があります。

  • 自分の仕事やサービスの正当な価格を口にするのが怖い。そのため常に資金不足に陥り、ローンに頼りたくなる。
  • 自分の高い資質や成果が、周囲や世界から正当に評価されていないと感じやすい。学歴・資格・受賞歴はあるのに、お金はない。一方で学歴がなくとも行動力のある人が豊かになる現実に、被害者意識を持ちやすい。

「高学歴・赤いディプロマがすべてを決める」という旧来の発想は、現代では通用しません。かつては住宅・高位・海外渡航・自動車などの利得につながったかもしれませんが、今は違います。いま必要なのは、積極的に動き、機会を掴み、秘めた才を開くこと。そうすれば収入は増え、ローンの罠にかかる必要はなくなります。

たとえ「足りない」と感じていても、今あるお金に感謝しましょう。感謝はエネルギーの循環を促し、波動を高め、資金の流入を軽やかにします。感謝の欠如は単なる徳の問題にとどまらず、「自ら金銭の入り口を閉ざす」行為でもあります。

「自分は与えられて当然」という被害者マインドは、あなたの敵です。頼れるのは自分の力。助けてくれる人への感謝(物心いずれであれ)を忘れずに。

第12アルカナの人には、独自の人生の道と稼ぎ方が用意されていることがあります。批判や「どうせ無理」という声に惑わされず、魂・直感・才能に従いましょう。そうすれば、多くのもの(もちろんお金も)を手にできます。ゆえにローンは不要になります。

第14・第15アルカナ

これらのアルカナのもとに生まれた人も、基本的にローンは避けるべきです。一部は裕福な家に生まれ、金銭問題に直面しにくいでしょう。彼らにとって重要なのは精神的成長であり、そこに最大限の注意を向けるべきです。もし裕福でなかったとしても、次の課題が与えられています。

  • 自力で稼ぐ術を身につける。ただし、稼ぐこと自体を目的化しない。
  • 精神的成長を重視する。

第15アルカナの人は感情的になりやすく、軽率に借金へ走る危険があります。タロットと運命のマトリックスの双方で第15の象徴は「悪魔」。誘惑・衝動・原始的本能・暗い情念・依存・恐れ・夢の崩壊の化身です。マイナスでは社会規範を無視し、働きたくないのにお金は欲しい——そんな弱さがローンへの安易な依存を招きます。

第16アルカナ

タロットと運命のマトリックスでの第16アルカナは「塔」。マイナスでは、親族や身近な人に節約を強いてまで物質を貪る傾向を象徴します。常に「もっと」を求め続けることで慢性的な資金不足に陥り、ローンを重ねる悪循環へ。常時リフォーム中、車・家具・持ち物を頻繁に買い替える、といった「満たされなさ」のパターンが典型例です。

このような物質目標に囚われすぎると、休暇・娯楽・家族や友人への贈り物、精神的価値(寄付など)にお金を回すことを忘れてしまいます。それが金銭の流れを詰まらせ、借金へと追い込みます。誤りを正せばチャネルは開き、ローンに頼る必要はなくなります。

第18アルカナ

第18エネルギーの人は幻想・自己欺瞞に陥りやすく、返済不能を見誤ることが少なくありません。意思決定は月相の影響を強く受けます。上弦ではエネルギーが満ち、下弦では「自力では無理、借りるしかない」と感じやすい。とくに金銭に関わる重要判断では、月のサイクルを配慮しましょう。また、軽率な判断をブレーキし、より良い選択肢を示せる、冷静で責任感のある助言者の存在が望ましいです。

第18アルカナの人自身も、感情をコントロールし、可能性を冷静に査定することが必要です。さらに、当初の意図と異なる買い物(パソコンを買うつもりが家具を買う等)をすると、宇宙への「欺き」と解釈され、金運のブロックにつながることがあります。これは繰り返すほど強く作用します。

第19アルカナ

第19エネルギーの人は、太陽のように周囲を温め照らすことが大切。そうしてこそ財源は枯れません。寄付や与える行為は、解釈だからではなく「心から」行うこと。プラスの第19(太陽)は周囲を惜しみなく温めますが、マイナスでは自己不信・無力感・内的燃え尽きを招き、物質的成果は望みにくくなります。エネルギー保存の法則——与えた分だけ返ってくる——を忘れず、寛大さと善意を実践しましょう。

寄付の目安は収入の10%までとされます。小さく始めても構いません。大切なのは「心から」であり、「義務だから」では機能しません。

第21・第22アルカナ

第21および第22アルカナに導かれる人は、あらゆる形の借入を厳禁とすべきです。両者は「世界」と「自由・独立」のエネルギーの影響下にあり、ローンは長期に及ぶ強い拘束を生みます。学びと実践の成長に向けるはずの意識が返済へと縛られ、エネルギーと可能性を損ないます。

ローン自体は善でも悪でもありません。賢く、合理的に、自身の力とリスクを精密に見積もった上で使うべき金融ツールです。

ローンに頼らず、金銭的困難に自力で向き合うには

ローンは注意をそこに固定し、行動や決断を縛り、成長を妨げます。借入に依存しないために、次を意識しましょう。

  1. お金を目的化せず、目標達成のためのツールと捉える。多くの富豪は金額そのものを追いませんでした。重要なのは目的であり、収入は結果として付いてきたのです。
  2. 言葉を整える。「高い」「手が出ない」「お金がない」などの否定語を口癖にしない。
  3. 主体的に動く。「動かぬ石に水は流れず」。
  4. 賢い人と交わる。人間関係は心身の健康だけでなく、金銭的成功にも大きく資する。

ローンは「動かない」エネルギーです。返済に向かうだけで、あなたのために働きません。また、絶えず借りたくなる衝動は、未解消の幼少期の課題やコンプレックスと結びつくことが多く、これは「マイナスのエネルギー」が金銭の悪循環から抜け出すのを妨げているサインです。

成熟した人格は自己制御と節度を持ちます。これが運命のマトリックスにおけるネガティブなエネルギーの「増殖」を抑え、とりわけ金運を妨げる要素の拡大を防ぎます。

プラスの金銭フローを形づくるには、瞑想も有効です。例えば、自分の周囲に「お金の海」が広がっていると想像する。あるいは、寄付の後にお金が入ってきた——という既に起きた出来事を繰り返し思い描く。行動を重ねれば流れは強まります。ただし、一度きりで継続がないと「効果なし」と決めつけ、手はまたローンへと伸びます。自分の行動の因果を丁寧に観察・分析すること。それが借金と不満から身を守ります。

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