自分のシャドウサイドを知る方法:運命のマトリックスで影の力を味方にする (2)
自分のシャドウサイドを知る方法? 誰にでも「影の側面(シャドウサイド)」がありますが、それを表に出す人もいれば、必死に隠そうとする人もいます。では、「影の側面」とは本当は何なのでしょうか? 自分の「影の側面」を知るにはどうすればよいのでしょうか? そして、その「影」と向き合わずに放っておくとどうなるのでしょうか?
本記事ではこのテーマを詳しく見ていきながら、運命のマトリックスのシステムと「22アルカナ」のメソッドを用いて、シャドウサイドを見つけ、向き合う方法を解説します。記事の後半では、22のそれぞれのエネルギーに対応する影の側面の一覧も掲載しています。

「影の側面(シャドウサイド)」とは?
シャドウサイドとは、まだ解消されていないカルマ的な課題によって生じる、人格のネガティブなエネルギーのまとまりのことです。誰にでも自分なりの影の側面がありますが、その現れ方は人によってさまざまです。なぜそのような違いが生まれるのでしょうか。
まず第一に、シャドウサイドの現れ方には、その人の運命のマトリックスにどのようなエネルギーが配置されているかが大きく影響します。22のアルカナそれぞれが、ポジティブな資質とネガティブな資質の両方を持っているためです。
第二に、運命のマトリックスの課題にどこまで向き合い、統合できているかも人によって異なります。マトリックスの中でプロセスが進んでいる部分が多いほど、シャドウサイドは日常で顔を出しにくくなります。
シャドウサイドの現れ方は、人の人生にどんな影響を与えるのか?

シャドウサイドは人格に強い影響を与え、内面的な感覚だけでなく、社会の中での振る舞いにも大きく関わってきます。自分のネガティブな側面を受け入れ、隠さずに見せる人もいれば、どうにかしてそれを隠そうとする人もいます。
先ほどのケースで言えば、自分の影を自覚し受け入れている方が、自分や周囲をごまかすよりもずっと健全です。正直なところ、私たちのシャドウサイドは、望むものを手に入れるうえで役に立つことさえ少なくありません。
運命のマトリックスにおける「影の側面」は、必ず向き合って癒すべき?
結論から言えば、運命のマトリックスにあるシャドウサイドには、どんな場合でも向き合っていく必要があります。なぜなら、そのプロセスこそが大きな内なる力の源泉を開き、掲げた目標を達成する助けとなるからです。
私たちのシャドウサイドは、「快楽のチャクラ」とも呼ばれるスヴァーディシュターナ・チャクラの影響下にあります。言い換えれば、私たちがつい惹かれてしまう誘惑こそが、自分の影の側面なのです。こうした影の側面に取り組むことで、人生に対する満足感が高まり、本当の意味で人生を「味わう」ことができるようになります。
運命のマトリックスのどこに自分の「影の側面」が表れているのか?
シャドウサイドは、天のラインにおいてスヴァーディシュターナのアルカナに守護されたカルマ的なエネルギーとして表れます。

22枚の大アルカナの影の側面
大アルカナとは、運命のマトリックスの中に配置された22のエネルギーのことです。それぞれのエネルギーには象徴的な意味があり、ポジティブな面とネガティブな面の両方を併せ持っています。
- 魔術師:操作性、欺き、利己主義。
- 女教皇:秘密主義、隠し事、孤立。
- 女帝:物質への執着、強欲、感情の不安定さ。
- 皇帝:権威主義、冷酷さ、視野の狭さ。
- 法王:リジディティ(心理的な硬直性)、教条主義、思考の硬直化。
- 恋人:未熟さ、責任回避、受け身。
- 戦車:アンバランスさ、変化への抵抗、支配欲。
- 正義:冷酷さ、非情さ、過度な厳格さ。
- 隠者:孤立、抑うつ、人間関係からの撤退。
- 運命の輪:不安定さ、嫉妬、幸運待ちの姿勢。
- 力:攻撃性、暴力性、頑固さ。
- 死神:喪失、破壊、絶望。
- 節制:優柔不断、先延ばし、目標の欠如。
- 悪魔:隷属、依存、ゆがんだ欲望。
- 塔:崩壊、安定の喪失、混乱。
- 星:幻想、非現実的な期待、失望。
- 月:恐れ、不安定さ、不透明さ。
- 太陽:過剰なエネルギー、自己中心性、未熟さ。
- 審判:不公正、支配、抑圧。
- 世界:未完了、統合の欠如、不明瞭さ。
- 愚者:経験不足、軽率さ、無分別。
天のラインにあるスヴァーディシュターナのアルカナをしっかりと統合・癒していくことで、新たなエネルギー資源が開き、ネガティブな資質に人生を支配させないようにできます。

自分の「影の側面」をどのように癒し、統合していくか?
シャドウサイドと向き合うプロセスは、ときに難しく感じられるかもしれませんが、自己成長と自己理解のためには欠かせない道です。以下に、影の側面を癒し、統合していくために役立ついくつかの方法をご紹介します。
- 誰にでもシャドウサイドがあることを認めることから始めましょう。まずは、自分の中の嫉妬、怒り、不満などのネガティブな感情に気づき、それに結びついた否定的な行動パターンを観察してみてください。
- 自分の行動や思考を振り返り、どのようなきっかけや状況がシャドウサイドを引き出しているのかを分析してみましょう。それがいつ現れ、あなた自身や周囲の人にどのような影響を与えているのかを意識してみてください。
- シャドウサイドを隠そうとするのではなく、「そういう側面も自分の一部だ」と受け入れることが大切です。自分を責めることは避け、その代わりに成長と変化の可能性へ意識を向けましょう。
- 自分一人では難しいと感じるときは、心理士やカウンセラーなど専門家の力を借りるのも良い方法です。感情や行動パターンを整理しながら、スキルを磨き、人格的な成熟へ向かう行動プランを立てていきましょう。
- 瞑想は、自分の感情や感覚に気づき、それらをコントロールしていく助けになります。思考や感情の流れを観察することで、シャドウサイドに振り回されるのではなく、主体的に選択できるようになっていきます。
- 日常生活の中で、自分の行動・言葉・思考を意識的に観察し、どのような場面で「影の側面」が顔を出しているのかを見つけてみましょう。そのうえで、どのように行動パターンを変えていけるのかにフォーカスしていきます。
シャドウサイドとの向き合いは、時間がかかり、ときに困難に感じられるかもしれません。それでも、自分を深く知り、隠れていた力の源泉を開いていくうえで、とても大切なステップなのです。
まとめ
シャドウサイドとは、人格の中にある特定のネガティブな資質の集合体です。私たちの「影」は、快楽のチャクラであるスヴァーディシュターナに守護された誘惑のエネルギーとして表れます。このアルカナを丁寧に癒し、統合していくことで、内側 に調和の感覚が生まれ 、隠れていた力のリソースがさらに開かれていきます。