運命のマトリックスにおける第十六のアルカナ(16):塔

運命のマトリックスにおける第十六のアルカナ:塔

第十六のアルカナ

自分の第十六のアルカナを運命のマトリックスで解読すると、このエネルギーがプラスかマイナスか、さらに自分の使命、才能や能力、人生の正しい組み立て方、良き友人や仲間、そして信頼できる人生の伴侶を見つける手がかりが得られます。第十六のアルカナは、欠点を手放し過ちを正す助けとなり、長所を強めることで、より快適で幸せな生をもたらしてくれます。

人の運命のマトリックスにおける第十六のアルカナの意味

運命のマトリックスおよびタロットにおいて、第十六の大アルカナは「塔」を意味します。これは創造も破壊ももたらしうる強大な宇宙エネルギーの象徴です。この解釈は、スティーヴン・キングの小説シリーズ『ダーク・タワー』に親しむ読者にはよく知られています。人に関していえば、第十六のアルカナはその人の運命における大きな変化、重大な決断、そして古くなったもの・役目を終えたものの刷新や破却を指し示します。

第十六のエネルギーは、私たちを取り巻く世界が静止していないこと、常に動き続けていることを明確に示します。何かが崩れ、何かが生まれます。そうした絶え間ない変容は、この運命コードを持って生まれた人々の性格や運命に直接反映されます。

プラスに働く第十六のエネルギー

肯定的に働く第十六のアルカナは、その人の人格に良い影響を与えます。彼らは快活で朗らか、尽きない活力にあふれ、物事の良い側面を見ます。自分の誤りや不足から学び、それを繰り返しません。また、他者が重要な前向きの決断や行動を取れるよう背中を押し、自らのアイデアや知識を分かち合います。

第十六のエネルギーを持つ人は、恋愛や友情の関係が良好に築かれやすい傾向があります。彼らは親切で寛大、他者を思いやり、パートナーを尊重します。同時に、プラスの第十六のエネルギーを持つ人は家庭のリーダーとなり、愛する人をやわらかく丁寧に正しい方向へ導きます。大切な人を甘やかし、しばしば高価な贈り物をすることも。多くの人にとって魅力的でありながら、彼らは一途で、一生にわたりパートナーへの忠実さを守ることも少なくありません。

第十六のアルカナのもとに生まれた人はお金を大切に扱いますが、けっして吝嗇ではありません。将来性のあるプロジェクトにうまく投資したり、ゼロから何かを築いたりすることに長けています。適した分野としては、建設、不動産、形成・再建外科、スポーツ(ボディビルディング)などが挙げられます。

マイナスに働く第十六のエネルギー

ネガティブな第十六のエネルギーがあると、お金に対する強欲さや貪欲さが育ちます。金銭だけでなく感情面でもけちになり、無気力で、変化や成長を求めず、活動的になろうとしない静的な生活に陥りがちです。これは男女を問いません。

私生活では、パートナーを自分の利害や目的に従わせようとし、閉じこもった生活を送り、友人や親族との交流を避け、家庭の実情を見せることを恐れる傾向があります。彼らは賭け事に耽り、簡単に素早く富を得ようとして宝くじや抽選にお金を費やします。その結果、しばしば損失を出し、悲観的になって気分が落ち込み、極端な娯楽や危険な行為で気分を紛らわそうとします。

ビジネスは必ずしも順調とはいえません。第十六のアルカナの人は、計画や事業の発展に必要な投資を惜しみがちで、そのため成長が停滞します。結果として、成長機会や成功への見通しを逃してしまうのです。

運命のマトリックスにおける第十六のコードの取り組み方

第十六のエネルギーをうまく扱うための基本は、つねに成長と前進を志向することです。「得た栄光に安住」せず、達成で歩みを止めないこと。停滞は有害であり、物質的価値に固執するのではなく精神的な成長がネガティブな傾向を和らげます。感情、とりわけ怒り・苛立ち・攻撃性をコントロールすることが大切です。ときには口論を避けて黙している方が賢明です。家族や友人、交流、そして愛が力を与えてくれます。

人間関係の難しさは、思いやりのある態度や譲歩、断定的・急進的な物言いを避けることで和らげられます。人を支え導くことは必要ですが、操作してはなりません。困難な状況にある身近な人への支援も大いに助けとなります。

第十六のエネルギーを持つ人は、聖職者、修道者、教師になることがよくあります。ほかにも、軍人、消防士、救助隊員、建設業、銀行員、法務関係者、そして金融アナリストといった職業も適しています。

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