相性マトリックス:貞節で選ぶ、最も誠実なアルカナ7選
古代ギリシャの賢人ピッタコスはこう言いました。「真理、誠実、経験、真実、友情を貫け」。私たちの連載「相性マトリックス」を続けながら、今日はとても繊細で興味深いテーマ――“貞節(=浮気をしないこと)”を取り上げます。
貞節は真実の愛の土台であり、これほど高貴な美徳はありません。そこで本稿では、最も貞節な7つのアルカナを解説します。あなたやお相手の愛のライン、コンフォートポイント、あるいはあなたたちの相性マトリックスにこれらのエネルギーがあるなら、おめでとうございます——あなた方の結びつきは強く、愛はまっすぐで誠実です。では、「最も貞節なアルカナ」トップ7のランキングをどうぞ。

相性マトリックス:最も貞節なアルカナのランキング
全22のアルカナは人間関係での現れ方がそれぞれ異なりますが、なかでも「貞節さ」で際立つものがあります。
- 11番 アルカナ「力」
- 8番 アルカナ「正義」
- 20番 アルカナ「審判」
- 3番 アルカナ「女帝」
- 14番 アルカナ「節制」
- 4番 アルカナ「皇帝」と5番 アルカナ「法王」
- 21番 アルカナ「世界」
- 力
ランキングの先頭を飾る、最も貞節なアルカナは「力」。このアルカナを持つ人は、そもそも簡単には恋に落ちませんし、たとえ惹かれても、11の持ち主はしばらく感情を見せないことがあります。
アルカナ「力」の図像では、女性がライオンを手懐けています。彼女のそばで百獣の王は安心しています。11の男性は意中の相手を粘り強く射止めようとし、積極的に行動します。一方、11の女性は賢さで相手の心を惹きつけます。
11のアルカナはまさに一途な愛の象徴。愛すると決めたら、その人ただ一人を一生大切にし、関係に全力を注ぎます。

- 正義
2位はアルカナ「正義」。8の人はパートナー選びがとても慎重で、いったん選んだら決して浮気をしません。彼らにとって浮気は「卑劣で、下劣で、許しがたい」行為なのです。
「選んだ相手を裏切ることは、まず自分自身を裏切ることだ」——これが「正義」の信条。良心が強く、裏切りをしたまま生きることはできません。ちなみに、このエネルギーの持ち主は相手の浮気も絶対に許しません。容赦なく関係を断ち切り、静かに去っていくでしょう。

- 審判
20のアルカナの持ち主は、典型的な「家族第一」の人。図像では、男女と子どもが天に向かって手を合わせています。「審判」にとって家庭は最重要で、持つ力のほとんどを家族に注ぎます。
そのため、20の人はしばしば神の前で愛を誓い、愛する人を裏切るという発想自体がありません。20は頼れるパートナーで、決して相手を裏切らないのです。

- 女帝
4位は3のアルカナ「女帝」。このアルカナを持つ女性は多くの男性から注目され、男性の持ち主も女性から囲まれがちですが、それでもパートナーへの貞節を守ります。
彼らはチャーミングで、戯れや情熱を楽しみますが、同時にとても家庭的。誘惑されたり、浮気を勧められたりすることも少なくありませんが、「女帝」は自分にとって本当に必要なのは唯一の相手だけだと理解しています。自尊心が高く、純潔で、浮気には傾きません。

- 節制
5位はアルカナ「節制」。このアルカナは、そもそも「寄り道」をほとんどしません。パートナーに誠実で、関係で最も大切にするのは快適さ、誠実さ、そして歩み寄り(=黄金律の中庸)です。
図像では天使が2つの杯を手にし、水を行き来させています。これはパートナーとの結びつきと貞節の象徴です。唯一の注意点は、時間とともに情熱が落ちやすいこと。関係の火を絶やさない工夫が必要になるでしょう。
14のアルカナは、頼れるパートナーであり、真の友でもあります。

- 皇帝 と 法王
6位には「皇帝」と「法王」という、人生観がよく似た2つのエネルギーが並びます。
「皇帝」は純然たる男性性のエネルギーで、男女での現れ方が異なります。女性の持ち主は一見近寄り難く見えますが、むしろそれが男性を惹きつけ、あらゆる手段で口説かれます。とはいえ「皇帝」の女性にとって、そうした注目は不要。候補者の欠点を即座に見抜くからです。
一方、「皇帝」を持つ男性はカリスマ性が高く、常に注目を集めます。ただし仕事やキャリアに集中し過ぎて、そのことに気づかないことも。ゆえに彼が想いを注ぐのは、唯一の「皇帝」の女性だけ——彼女こそが彼の関心と愛情、ケアの対象なのです。

「法王」の性質も似ていますが、こちらはより純潔志向。安定と叡智を重んじ、「法王」は貞節を説きます。
図像では「法王」の足元に2人の男性と交差する鍵が配され、永遠の叡智を象徴しています。

- 世界
最後はアルカナ「世界」。リストの最後に登場するからといって、貞節でないという意味ではありません。図像では21の女性が布で半ば身を覆い、両手に杖を持っています。
これは「世界」の持ち主が異性から非常に魅力的に見られること、そしてそれを自覚していることの象徴です。しかし同時に彼らは賢明で、相手を裏切りません。調和と安寧をもたらす存在として愛され、自らも恒常性と安定を好みます。

まとめ
上に挙げたエネルギーの持ち主は、相手を決して裏切らず、最期の瞬間まで忠実であり続ける——その可能性が特に高いタイプです。